雑記帳04年11月 |
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04.11.20.あわやノーヒッター 〜担当:森沢雪絵〜 17日、第35回明治神宮野球大会決勝、愛工大名電-柳ヶ浦の試合を観てきました。 今季はセリーグの試合を殆ど観ていない事もあって、今年初神宮です。 ○―――――― 柳ヶ浦先発、山口俊君。 この試合は、この山口君に尽きる、と云っても過言ではないでしょう。 コンスタントに140km/h弱を出せる直球主体に(確認できた中ではMAX143km/h)、 時折100km/h台の変化球を織り交ぜ、名電打線を全く寄せ付けませんでした。 変化球はカーブだと思っていたのですが、写真の握りを見るとサークルチェンジみたいですね。 対する名電先発、齋賀君。 立ち上がりから制球に苦しみ、初回には3四死球で満塁のピンチを招いてしまったり、 毎回走者を背負う苦しい投球が続きました。 しかし、柳ヶ浦打線も走者を出しながら犠打の失敗等の拙い攻めで なかなか得点できずに、名電0-0柳ヶ浦で迎えた3回裏。 先頭の1番大野君が二塁打、2番工藤君の一ゴロの間に三進。 この工藤君、身長161cmとかなり小柄な選手で、この小さな身体を更に小さくして バントの構えを見せたりするので、ストライクを取るのは大変そうでした(w 名電捕手の井坂君が184cmと大柄なので、比較対象にするとこんなに違います。 しかし小柄ながらもスイングはなかなかシャープで、 3打数1安打、2四球は・・・ある意味流石、かなりのクセモノ選手ですね。 さて、柳ヶ浦は初回に続いて先制のチャンス到来。 ここで3番柴山(その名も飛雄馬)君が中前に弾き返し待望の先取点、名電0-1柳ヶ浦。 その柴山君を4番久恒君が送る手堅い攻めを見せますが、5番山口俊君が三振で追加点はならず。 4回裏にも、先頭の6番高田君が二塁打、 7番平見君が送って一死三塁のチャンスを作ります。 ・・・が、8番田上君でスクイズ敢行、コレが捕手の目の前で打球が止まってしまい、 本塁に駆け込んできた高田君にタッチ、そして一塁に送って田上君もアウト、 柳ヶ浦はなかなかチャンスをモノにし切れません。 5回、6回も柳ヶ浦は1本ずつ安打を放ちますが、どちらも齋賀君が粘って得点には至らず、 名電0-1柳ヶ浦のまま迎えた7回裏、とうとう齋賀君が崩れてしまいます。 先頭打者を打ち取ったモノの、後続を4安打2四球と6人連続で出し、 名電0-4柳ヶ浦と差を広げ、二死一二塁の場面でKO。 この猛攻の中で、柳ヶ浦はまたスクイズを仕掛けました・・・が、 三塁走者の工藤君、三本間に挟まれ憤死・・・どうも小技がちぐはぐな柳ヶ浦打線です。 名電2番手、十亀君。 しかし勢い付いた柳ヶ浦打線、6番高田君が右前に適時打、 更に追加点で名電0-5柳ヶ浦と、試合を一方的にしてしまいました。 8回裏、名電は三塁を守っていた堂上君を三番手としてマウンドへ。 続いて四番手近藤君。 更に五番手に右翼から小島君。 以上3人を注ぎ込みましたが、合わせて4安打2四球2暴投と名電ぷっつん。 得点も、名電0-8柳ヶ浦に。 ○―――――― ここまで名電の攻撃は全く触れていませんが、触れようが無いんですよ。 何しろ、初回に1四球を選んだ他は全く走者を出していないのです。 そう、柳ヶ浦山口君、8回を終わって無安打無失点です。 正直云って、名電打線は完全に手玉に取られていたので、 コレはこのまま行ってしまうかと思ったのですが・・・しかし野球はそんなに甘くなかったです。 途中出場の8番小沢君の打球は右中間に・・・。 遂に夢破れる、名電意地の初安打が産まれました。 気落ちした訳では無いでしょうが、9番石黒君へ投げたチェンジアップは、 石黒君のタイミングを狂わせたように見えましたが・・・。 泳ぎかけた身体をグッと堪えた石黒君、巧くバットに乗せた打球は なんとレフトスタンドへ。 ・・・基本的に直球のタイミングでシャッターを切っているので、 球速差が30km/h以上もある変化球を投げられると、まだボールが来ていないんです(w 石黒君、下半身はもう開き掛けてますが、懸命に身体を残しています。 ノーヒッターかと思われた試合でしたが、名電も強豪の意地を見せて名電2-8柳ヶ浦に。 しかし名電の反撃もここまで、最後の打球はバックネット前への飛球になり、 久恒君のミットに収まった瞬間にゲームセットです。 マウンド上で両手を高々と挙げた山口君を中心に、歓喜の輪が広がります。 柳ヶ浦、初出場の神宮大会を制しました。 6四死球、4失策、更に3暴投と、名電としては悔いの残る内容ではありますね。 柳ヶ浦も、攻撃に雑な面が多かったのは否めません、 しかし山口君の快投はお見事でした。 来年のセンバツ、柳ヶ浦は要チェックです。 ○―――――― おまけです。 表彰式で、優勝カップを受け取る工藤君。 カップを渡している偉い方も、輪を掛けて小さいです(w お客さんの入りの様子です。 試合終盤には、これくらい入っていました。 始めの頃には、この半分くらいだったような・・・やっぱり次の試合、 大学の部決勝の慶応大目当てなのでしょうか。 名電応援席。 ベンチから外れた選手を中心に、チアガールもいました。 聞いていたお話通り、お揃いの紅白のリボンで引っ詰め髪にしていました。 ・・・ポニテって程、長いコはいなかったです(w 一方の柳ヶ浦応援席。 後援会か父母会か、20人程いただけで、他にはベンチ外の選手もいませんでした。 ・・・まさか柳ヶ浦野球部員が18人きっかりしかいないとも思えないので、 経費削減で連れてこなかったとか? 名電に比べて淋しげには見えますが、賑やかでしたよ(w ちゃんとエール交換もしていました。 柳ヶ浦ブルペンで、投球練習をする中村君。 結構低い所から投げていたので、試合でも観たかったのですが・・・ この試合ではちょっと出番は無いですね。 |
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