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雑記帳04年7月

04.07.29.
真夏の球宴・決勝   〜担当:森沢雪絵〜

 大宮公園球場にて、甲子園出場を賭けて浦学と所商が激突しました。
 
接近中の台風の影響か朝から分厚い雲に覆われ、一部では雨予報も出ていました。

 
 しかし試合が始まると雲が切れ始め、いつしか真夏の青空が顔を見せました。
照りつける太陽の下、埼玉球児が戦います。


○――――――
 この試合で目を引いた選手を何人かご紹介します。

 まずは浦学先発、今成純太郎君。
 
 背番号10ながら、制球力を武器に充分にエース格の投球、
7回途中にリリーフを仰ぎましたが8回から再びマウンドへ。
 計8イニングを投げ8安打1四球2失点の好投でした。

 続いて浦学1番遊撃、小山琢也君
 
 打っては5打数3安打2打点の大当たり、堅実な守備も目を引きました。
・・・9回土壇場での失策はご愛敬(w
 浦学の選手はおしなべて守備が上手いですよ、この守備力なら甲子園でも
大崩れすることはなさそうです。

 個人的に一番光って見えたのが、所商3番一塁、木崎祐司君。
 
 ミット捌きと長身を生かした、素晴らしい一塁手です。
柔らかいミットのハンドリングは逸品で、ゴロの捌き方を見ていると
一塁手にしておくには勿体ないと思いましたが・・・残念ながら左利き。
 
 守るだけでなく、打つ方も流石は3番打者で3打数2安打1四球。
 惜しくもポールの外数メートルでしたが、スタンド中段に
あわや本塁打と云う当たりもあり、長打力もあるようですね。
 今後がちょっと楽しみな選手です。


○――――――
 試合は序盤に所商エース菅原君を浦学打線が攻め立て、
3回を終わって6-0と浦学圧勝ムード。
 しかし2番手古戎君が粘りの投球で試合を立て直し、
4回以降は浦学を無得点に抑える好投でした。

 そして7回表、疲れの見えた浦学今成(純)君から所商6番仲君二塁打、
7番米田君三塁打等で2点を返し6-2、更に9回土壇場で浦学の失策を
足掛かりに追加点を狙いましたが、今成君も負けじと気迫の投球で
所商の反撃をかわしきり、浦学が栄冠を勝ち取りました。
 
 
 やはり強い浦学、その横綱を相手に古豪所商も奮闘、良い試合でしたよ、
14安打も打たれながら、序盤の6点でしのぎきった所も評価したいです。

 所商の決勝進出は21年振りでしたが、並み居る私立の強豪校を向こうに
廻しての古豪県立校の復活、来年こそは優勝を期待します。

 がんばれ所沢商業高校。


 
 そして、今年こそ埼玉に優勝旗をお願いします、浦和学院高校。


○――――――
 閉会式も終わり、マスコミ向けの?記念撮影に納まる浦学ナイン。
 
整然と並んで、いかにも優勝写真を撮っているって雰囲気です(w

 一方ベンチ前で記念撮影の所商ご一同。
 
こちらは裏方選手やマネージャーも納まって、賑やかな写真撮影でした。

 ひとしきり写真を撮り終えると、所商ナインが浦学ナインへエールを贈ります
 
「甲子園でも優勝、できる!できる!できる!できる!」

 浦学ナインの輪から背番号20の井上君が飛び出し、
ポーズを決めつつ「出来る!」と断言。
 
 この写真では伝わりませんが、そのポーズや云い回しが面白くて
場内大爆笑(w
 帰ってからTVでその様子を改めて見ましたが、イイ雰囲気でした。

 そして両校ナインが入り混じり、お互いの健闘を讃え合いました。
 
 試合前は倒すべき相手でも、試合が終われば、同じ夢を見た球友同士。
スタンドにいたお姉さん連れが、「男ってイイよねえ・・・」と
ポツリこぼしてましたが、あたしもそう思います。


 こうして、165校の埼玉球児の夏は幕を閉じました。
今年も熱い感動をありがとうございました。


○――――――
 最後に、実は食べ物のおいしい大宮公園球場の球場グルメです。
 
 フランクフルト\150、ごく普通のフランクで、可もなく不可もなく。

 
 ゆで卵、2個セットで\120、なんの変哲も無いゆで卵に、塩の小袋が付いてます。
こないだのキュウリもそうですが、こう云う素朴さと、高校野球県大会の雰囲気が
合っていて、なんとなくまったりしちゃいます(w

 
 牛丼\600、これは特別「おいしい!」って程ではありませんが、
どことなくホッとするような家庭的な味付けが好印象です。


 もし埼玉県大会を観に大宮公園球場を訪れる機会があったら、
是非売店も覗いてみて下さいね、その辺のコンビニで買うくらいなら、
こちらで買って食べたほうが気分も盛り上がりますし。
 ・・・あたしも、来年もここのカレーを食べる事を楽しみにしています(w



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